Googleサーチコンソールで指名検索の確認方法を解説

Googleサーチコンソール(GSC)で指名検索の流入を確認したい担当者向けに、本記事では2つの確認方法を解説します。2025年11月にGSCへ「ブランドクエリフィルター」が追加され、指名検索の切り出しが大幅に簡単になりました(出典: Google Search Central Blog, 2025年11月)。確認データを認知広告の効果指標として活用するフローも紹介します。

指名検索とは何か・GSCで確認すべき理由

指名検索はコンバージョンに近い優先度の高い流入源です。まず定義と確認する意義を整理します。

指名検索と一般検索の違い

指名検索はブランド名・サービス名を含むクエリ(「〇〇(企業名)」等)、一般検索はブランド名を含まない一般KW(「YouTube広告 効果測定」等)です。指名検索ユーザーはすでにブランドを認知しており購買意向が高いため、CVへの距離が短い流入源といえます。

GSCで指名検索を確認すべき3つの理由

  • コンバージョン近接層の把握: 高い購買意向を持つユーザーの流入量を数値で管理できます。
  • 認知広告効果の間接測定: 認知広告出稿後に指名検索が増加すれば、広告が「認知→検索行動」を促したと判断できます。認知広告の効果測定と組み合わせた多角的な評価が可能です。
  • SEO戦略の棲み分け: 指名と非指名の比率でブランド強化とコンテンツSEOの投資優先領域を判断できます。

GSC事前設定:ドメインプロパティと利用条件の確認

ブランドクエリフィルターを利用するにはGSCのプロパティ登録方式の確認が必要です。

ドメインプロパティとURLプレフィックスの違い

種類 範囲 ブランドクエリフィルター
ドメインプロパティ ドメイン全体 利用可(推奨)
URLプレフィックス 指定URL配下のみ 利用できない場合あり

URLプレフィックスで登録している場合はドメインプロパティへの移行を検討してください。

ブランドクエリフィルターが使えない場合の対処法

フィルターが表示されない主な原因は「URLプレフィックス登録」と「流入数不足」の2点です。該当する場合は後述の「方法②:正規表現フィルター」で代替できます。

方法①:ブランドクエリフィルターで指名検索を確認する手順

2025年11月追加の新機能を使えば数クリックで指名検索データを取り出せます。まずこの方法から試してください。

パフォーマンスレポートへのアクセス方法

GSCにログイン後、左メニューの「検索結果」を選択するとパフォーマンスレポートが表示されます。

ブランドクエリフィルターの設定ステップ

データテーブル上部の「+新規」→「クエリ」→「ブランドクエリ」を選択してフィルターを適用します。「ブランド以外」を選ぶと非指名検索のみを確認できます。フィルターはウェブ・画像・動画・ニュースのすべての検索タイプに対応します(出典: Google Search Central Blog, 2025年11月)。

確認できる指標と読み方(表示回数・クリック数・CTR・順位)

指標 活用の観点
表示回数 ブランド認知の広がり
クリック数 指名検索からの実流入量
CTR ブランドKWでのクリック率(競合の割り込み確認)
平均順位 自社ブランドKWで1位表示されているか

方法②:正規表現フィルターで指名検索を抽出する手順

ブランドクエリフィルターが使えない場合や商品名ごとに細かく分類したい場合の代替手段です。

クエリフィルター「カスタム(正規表現)」の開き方

「検索結果」レポートの「+新規」→「クエリ」→「カスタム(正規表現)」を選択すると、正規表現入力ボックスが表示されます。

ブランド名・表記ゆれを正規表現で定義するパターン例

|(OR)で表記ゆれや略称を一括指定できます。

bfj|ビーエフジェイ|BFJ|scope|スコープ

ブランド名の読み方・略称・英語表記・日本語表記を漏れなく含めることがポイントです。ブランドクエリフィルターが利用できる場合はそちらを優先し、より細かい分類が必要な場合に正規表現を使う運用をおすすめします。

確認したデータの活用法:定点観測からブランド認知改善まで

指名検索数を定期観測してトレンドを把握することが重要です。

ブランド認知度の定点観測サイクルの組み方

月次でGSCの日付フィルターを切り替え、広告出稿前後の指名検索数を比較します。認知広告のKPI設定方法でも解説のとおり、指名検索数はブランド認知KPIの代表的な行動指標です。季節変動や話題性による一時的な増加と、施策効果による継続的な増加を区別して分析することが大切です。

非ブランド流入との比較で弱い領域を発見する方法

「ブランド以外」フィルターで非指名検索の状況を確認すると、SEO戦略の課題を発見できます。指名が強く非指名が弱ければコンテンツSEO強化、非指名が強く指名が弱ければ認知広告強化が効果的な方針です。

認知広告の効果指標として指名検索数を活用する方法

YouTube広告・TVCM等の認知広告実施後に指名検索がどう変化したかを追跡することで、広告の間接効果を定量化できます。

認知広告→指名検索→CV というブランド貢献の行動フロー

認知広告は「ブランド露出→指名検索増加→サイト流入→CV」という間接的な貢献を生み出します。GSCで指名検索数の変化を観測することでこの第2ステップを可視化できます。ブランドリフト調査と組み合わせると、意識面と行動面の両面から認知広告効果を評価できます。

指名検索リフトを認知広告効果として可視化した事例

bfj Scopeでは認知広告実施後の指名検索数変化を効果指標として計測しています。

  • ある転職サービス(toC): YouTube広告と分析を組み合わせた結果、指名検索数が122%リフト
  • ある組織エンゲージメントサービス(toB): YouTube広告と分析実施後、指名検索数が138%リフト

(出典: bfj株式会社自社事例)

GSCの指名検索データと広告配信データを組み合わせることで「認知広告→指名検索増加」という因果関係を定量的に示せました。

よくある質問

Q: ブランドクエリフィルターが表示されません。
A: URLプレフィックス登録または流入数不足が主な原因です。ドメインプロパティへの移行を確認し、それでも表示されない場合は正規表現フィルターを代替利用してください。

Q: ブランドクエリの定義はGoogleが自動判断しますか?
A: はい。「ブランド名・表記ゆれ・ブランド関連の製品やサービス名」を自動分類します(出典: Google Search Central Blog, 2025年11月)。

Q: 指名検索数を増やすにはどうすればよいですか?
A: YouTube広告・TVCM等の認知広告でブランド露出を高めることが有効です。bfj Scopeで施策設計をサポートしています。

Q: 競合の指名検索数と比較できますか?
A: GSCは自社データのみのため直接比較はできません。競合比較にはSEMrush等を活用してください。

まとめ

本記事ではGoogleサーチコンソールで指名検索の確認方法として2つの手順を解説しました。

  • 方法①(推奨): ブランドクエリフィルター ─「+新規」→「クエリ」→「ブランドクエリ」で数クリック完了。ドメインプロパティ登録が前提。
  • 方法②(補完): 正規表現フィルター ─ フィルターが使えない場合や細かい分類が必要な場合に有効。

確認した指名検索データは月次の定点観測で活用し、認知広告の前後比較で「広告→ブランド認知→指名検索→CV」という行動フローの効果を可視化できます。認知広告ROIの定量化にご関心のある担当者様は、ぜひbfj Scopeにご相談ください。

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村田諒

村田諒

1992年生まれ。 2016年に株式会社キャスターへCMOとして入社し、全社のマーケティング戦略を統括。取締役を経て2023年の東証グロース市場上場に貢献。 2025年よりbfj株式会社の取締役に就任。「bfj scope」のサービス責任者として、経営とマーケティングを接続する新たな認知広告効果のROI可視化を推進。