ABEMA広告の効果と費用|出稿前に知っておくべき基礎知識

ABEMA広告は、週間視聴者数が最大3,000万人規模(2025年11月時点)に達するインターネットテレビ「ABEMA」への広告出稿サービスです。テレビ離れが進む10〜30代の若年層に効率よくリーチできる媒体として、認知施策の選択肢に加える企業が増えています。

一方で「費用がいくらかかるのか」「実際に効果は出るのか」「どんなターゲティングができるのか」という疑問から、出稿を迷っている担当者も多いのが実情です。この記事では、ABEMA広告の費用相場・効果実績・ターゲティング機能を整理し、出稿前の判断材料を提供します。

ABEMAとはどんな媒体か|規模と特徴

ABEMAは、インターネット経由で視聴できる無料のストリーミングサービスです。ニュース、ドラマ、アニメ、スポーツなど多様なジャンルのコンテンツを配信しており、2025年11月時点で週間視聴者数は最大3,000万人規模(サイバーエージェント公式プレスリリース、2025年12月)に達しています。

週間視聴者数と若年層への強いリーチ

ABEMAのユーザー層は18〜34歳が半数以上を占めており(Lifunext、2025年9月)、テレビCMではリーチしにくい「テレビ離れ世代」にアプローチできる点が最大の特徴です。スマートフォン・PC・スマートテレビ(CTV)など複数デバイスで視聴されるため、生活動線に合わせた接触機会を設計しやすいメリットがあります。

コンテンツジャンルとユーザー層の特性

ニュース・アニメ・恋愛リアリティショー・将棋・格闘技など、幅広いジャンルに対応しています。ジャンルごとに視聴者の興味関心が異なるため、広告の文脈に合ったコンテンツ枠を選んで配信することが可能です。

ABEMA広告の種類と費用相場

ABEMA広告には大きく2種類あります。目的と予算規模によって使い分けることが重要です。

種類 正式名称 最低出稿金額 特徴
運用型 ABEMA Advanced Ad 月額10万円〜 ターゲットや配信期間を柔軟に設定可能
予約型 ABEMA Premium Ad 3ヶ月500万円〜 配信期間・時間帯を事前に確保。高リーチ向け

(出典:AdMarket「ABEMA広告(ABEMA Ads)出稿・広告代理店」2026年1月、Lifunext 2025年9月)

運用型(ABEMA Advanced Ad)の特徴と費用感

運用型は月額10万円程度から始められる入門向けの配信形式です。配信期間・予算・ターゲットを細かく設定でき、少額でテスト配信してから予算を拡大するアプローチに向いています。初めてABEMA広告を試す企業や、特定ターゲットへの精度を重視する場合に選択されます。

予約型(ABEMA Premium Ad)の特徴と費用感

予約型は特定の番組・時間帯の広告枠を事前に押さえる形式で、3ヶ月あたり500万円程度からが目安とされています。大規模なブランド認知向上キャンペーンや、特定番組の視聴者に確実にリーチしたい場合に適しています。

費用対効果を高めるための予算配分の考え方

出稿後の効果検証が難しいと感じる場合は、まず運用型で少額配信しながらリーチ数・視聴完了率・ブランドリフトの変化を測定することをおすすめします。その結果を元に、本格的な予約型配信へ予算を移行するステップが費用対効果を最大化しやすい手順です。

ABEMA広告のターゲティング機能

ABEMA広告は、デモグラフィックデータから購買行動データまで、多彩なターゲティングオプションを備えています。

デモグラフィック・行動データによるターゲティング

性別・年代・居住エリアといった基本的なデモグラフィック設定に加え、興味関心データ・購買情報・テレビ視聴データとの連携も可能です(メディアレーダー参照)。BtoBブランドでも、役職や業種といった属性データとの組み合わせにより、意思決定層への配信設計が実現しやすくなっています。

番組ジャンル・コンテクスト連動配信

特定のジャンル(アニメ、スポーツ、ニュース等)の視聴者に絞った配信や、番組内容と関連する広告を文脈に合わせて出す「コンテクスト連動配信」も利用できます。コンテクスチュアルオーバーレイ広告の実証実験では、ブランド認知が広告非表示時比151%・興味関心が127%向上する結果が確認されています(サイバーエージェント公式、2025年1月)。

ABEMA広告の効果実績|視聴完了率とブランドリフト

ABEMA広告は「本当に効果が出るか」という疑問に対して、複数の実績データで応えられる媒体です。

高い視聴完了率の背景(スキップ不可広告の仕組み)

ABEMA広告の多くはスキップ不可形式で配信されるため、視聴完了率は約9割とされています(産案参照)。YouTube広告では視聴者が5秒後にスキップできるフォーマットが一般的なのに対し、ABEMA広告はコンテンツ視聴前後に確実に広告を見せる仕組みが機能しています。これはブランドメッセージの訴求強度に直結します。

ブランドリフト効果の実績数値

サイバーエージェントが公開したコンテクスチュアルオーバーレイ広告の実証実験では、ブランド認知は広告非表示時と比べて151%、興味関心は127%向上したことが確認されています(2025年1月)。コンテンツの文脈と広告の関連性が高いほど、視聴者の受容度が上がる傾向が示されています。

テレビCMとの組み合わせとフルファネル活用

テレビCMとABEMA広告を組み合わせることで、リーチカバレッジを最大化できます。

テレビCMでリーチできない若年層へのアプローチ

テレビCMは中高年層へのリーチが強い一方、20代・30代前半のテレビ離れが加速しています。ABEMA広告はこの層に対してリニアテレビに近い体験で広告を届けられるため、テレビCMとの補完的な活用が有効です。コネクテッドTV広告のBtoB活用事例でも示されているように、CTV系広告は認知施策の幅を広げる選択肢になっています。

デジタル運用型広告との連携

ABEMA広告はCookieレスなデジタル環境でも比較的安定したターゲティングが可能な点も特徴です。デジタル広告全体のフルファネル設計の中で、認知最上流の媒体として位置づけ、YouTube広告・SNS広告と役割を分担しながら運用するアプローチが効果的です。

「広告つきABEMAプレミアム」で広がる広告接触機会

2024年10月11日より、月額680円(税込)で視聴できる「広告つきABEMAプレミアム」プランの提供が開始されました(ABEMA公式)。無料プランに加えてプレミアム限定コンテンツにも広告が掲載されるようになり、高質なコンテンツを視聴するユーザー層へのリーチ機会が拡大しています。購買力の高い層へのアクセス手段として注目度が上がっています。

bfj Scope独自視点 — ABEMA広告効果を事業KPIで可視化する方法

ABEMA広告の視聴完了率やブランドリフト数値は「広告が見られたか」を示しますが、それが指名検索の増加やコンバージョンにどれだけ寄与したかを明確にするには、追加の効果測定設計が必要です。

ABEMA広告の効果測定でよくある落とし穴

最も多い課題は「ABEMAだけで効果が上がったのか、他の施策との重複効果なのか判断できない」というものです。同時期にYouTube広告やSNS広告も配信している場合、ABEMA広告の単独効果を数値で切り出すことは通常の指標だけでは困難です。認知広告の効果測定方法で詳しく解説していますが、媒体ごとの純増効果を可視化するには分析設計の段階から工夫が必要です。

指名検索・CV増加への寄与を可視化する分析手法

bfj Scopeでは、特許取得済みのノイズ除去技術(JP 7630213 B1)を活用し、ABEMA広告投下前後の指名検索数・サイト訪問数・コンバージョン数の変化から、他媒体や季節変動の影響を除いた純粋な効果を算出します。ある資産運用サービス(toC)の事例では、TVCM・YouTubeを組み合わせた認知施策で指名検索が施策前比112%・コンバージョンが108%向上しました。ABEMA広告を加えることで認知リーチをさらに若年層・CTV視聴層に拡張できます。認知広告のKPI設定と合わせて、出稿前にKPI設計を整えておくことで、ABEMA広告の投資対効果をより正確に評価できます。


よくある質問

Q: ABEMA広告は個人でも出稿できますか?
A: ABEMA広告の多くは広告代理店を通じた出稿が一般的です。直接出稿の窓口もありますが、まずは取り扱い代理店への問い合わせが最初のステップとなります。

Q: 運用型と予約型はどちらを選べばよいですか?
A: 初めて出稿する場合や特定ターゲットへの精度を重視する場合は、月額10万円〜で始められる運用型(ABEMA Advanced Ad)が適しています。大規模キャンペーンで確実に露出を確保したい場合は予約型(ABEMA Premium Ad)を検討してください。

Q: ABEMA広告の効果はどう測定すればよいですか?
A: 視聴完了率やブランドリフト調査の結果に加え、配信前後の指名検索数・コンバージョン数の変化を比較する方法が有効です。他施策との重複効果を除いた純増効果の算出には、専門的な分析設計が必要となります。


まとめ

ABEMA広告は、週間視聴者数3,000万人規模・18〜34歳が半数以上という若年層への強いリーチが特徴の認知施策です。費用は運用型で月額10万円〜・予約型で3ヶ月500万円〜が目安で、視聴完了率約9割・ブランドリフト効果も実証されています。テレビCMと組み合わせることで認知リーチを最大化しやすく、2024年10月開始の「広告つきABEMAプレミアム」により接触機会も拡大しました。

一方で、出稿後の効果測定設計を事前に整えておかないと、投資対効果の検証が難しくなります。認知広告の純増効果を事業KPIベースで可視化したい場合は、bfj Scopeへのお問い合わせからご相談ください。


出典・参考

  1. ABEMA公式「ABEMA、開局以来最高の週間視聴者数を記録 オリジナル作品が前年比2倍に」 — 取得日: 2026-05-19
  2. Lifunext「ABEMA広告の出稿とは?CTV広告との相性と効果を解説」 — 取得日: 2026-05-19
  3. AdMarket「ABEMA広告(ABEMA Ads)出稿・広告代理店AdMarket」 — 取得日: 2026-05-19
  4. サイバーエージェント公式「コンテクスチュアルオーバーレイ広告実証実験 ブランド認知・興味関心向上の効果を発表」 — 取得日: 2026-05-19
  5. ABEMA公式「広告つきABEMAプレミアムについて」 — 取得日: 2026-05-19
  6. メディアレーダー「Abema広告とは|広告媒体資料・料金・出稿方法について解説」 — 取得日: 2026-05-19

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村田諒

村田諒

1992年生まれ。 2016年に株式会社キャスターへCMOとして入社し、全社のマーケティング戦略を統括。取締役を経て2023年の東証グロース市場上場に貢献。 2025年よりbfj株式会社の取締役に就任。「bfj scope」のサービス責任者として、経営とマーケティングを接続する新たな認知広告効果のROI可視化を推進。